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超高齢化社会を迎える日本において、注目されている歯科の訪問診療。ここでは、訪問歯科診療の内容や将来性、訪問診療に向いている歯科衛生士のタイプなどの情報をご紹介していきます。
歯科の訪問診療とは、歯科医院への通院が困難な患者の自宅や施設へ歯科医師・歯科衛生士が訪問し、必要な診療・ケアを行うものです。訪問診療の対象となるのは、疾病・傷病による通院困難者と定められており、通院が可能な患者には適用されません。
訪問診療・往診のどちらも患者のもとへ訪問して診療を行いますが、基本的に往診は突発的・応急的な事態に対応するためのもの。体調の急変などでただちに医療機関へ赴けない患者のために、応急的な処置を施します。
一方、訪問診療は患者の要望に応じて計画的・継続的に行われるのが特徴です。
訪問診療では、歯科医院で受けるのと変わらない治療を提供しています。
ポータブルユニットという機材を使用することで、歯の切削・歯石の除去などを行います。訪問診療用の小型レントゲン撮影機もあるため、歯や骨の状態をきちんと確認してから治療を行うことが可能です。歯科衛生士は、ポータブルのバキュームを使用した診療補助などを行います。
歯を失ってしまった患者への義歯作成、合わなくなった義歯の調整などを行います。歯科衛生士は義歯の正しい使用方法や、正しいメンテナンス法などの指導を担当します。
自宅介護や施設に入所している高齢者向けに、嚥下リハビリも行います。嚥下リハビリでは、飲食物を飲み込むために必要な筋肉を強化する嚥下体操・マッサージ、飲み込む動作をスムーズに行える姿勢・環境づくりのアドバイスなどを実施します。
日本が抱える問題のひとつに「2025年問題」が挙げられますが、これは団塊の世代と呼ばれる1947~1949年生まれの世代が、75歳以上の後期高齢者に到達することで起こる問題です。2025年の高齢者人口は約3,500万人と推測されており、これに伴って訪問歯科診療の需要も増えると考えられています。
歯の健康は、高齢者の健康およびQOLの維持に欠かせないものですが、訪問歯科診療の認知度や提供体制にはまだまだ課題が残っているのが現状。
これに対し、厚生労働省でも訪問歯科診療の重要性を呼びかけており、診療報酬の改定も進んでいます。今後、訪問歯科診療に力を入れる歯科医院も増加すると考えられるため、それに伴い訪問歯科に対応できる歯科衛生士の存在もクローズアップされていくでしょう。
歯科の訪問診療は、外来の歯科診療とは異なる部分が多くなります。そんな訪問診療に向いている人の特徴についてまとめてみました。
患者の状態やニーズによっては、歯科衛生士が単独で自宅や施設を訪問し、口腔ケアやリハビリを行うことがあります。もちろん歯科医師の指示・指導のもとでの業務となりますが、ケアやリハビリの内容を考えて提供できるため、大きなやりがいにつながるでしょう。
計画的・継続的なケアを行う訪問診療では、外来診療に比べると1人1人の患者と長く向き合うことになります。ケアやリハビリに関してもじっくり取り組むことが多くなるため、コミュニケーションスキルの高い人はこの業務に向いているでしょう。
何らかの事情で歯科衛生士の仕事を離れてしまい、ブランクがある人にも訪問診療は向いています。訪問診療は外来に比べて使用する機材が少ないため、知識や技術をイチから覚え直す手間も少ないのです。
訪問歯科診療では、使用するポータブルユニットなどのメンテナンスが不可欠です。また、診療後にどのようなケア・リハビリを行ったのかをカルテや診療記録に反映させる事務作業、ケアマネージャーなどへの報告といった業務も発生するため、こういった作業が苦にならない人に向いています。
編集チームより
今後、さらにニーズが高まっていくと考えられる歯科の訪問診療。歯科衛生士が主体となって活躍できるシーンも多く、やりがいを感じられる仕事のひとつでしょう。
医療法人社団 徳治会は、熊本を中心に訪問診療にも力を入れている企業です。ブランクがある人や子育て中の人へのサポートも充実しているため、ライフスタイルに合わせてムリなく働くことが可能。訪問診療に興味がある方は、ぜひ情報をチェックしてみてください。
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